ショートツーでの事なのですが、バイパス道の降り口の下り坂、下った先には赤信号。
当然、エンブレ減速しつつF&Rブレーキで止まらないとね〜
こんなモンだろうってレバー握ったんですけど、思いの外減速しない・・・結構スピードは出てましたけど・・・
エッ!って感じで更に握ってやっと停止しました(余裕はありましたけど
たぶん車重+体重に問題があるかと・・・(笑
そこでブレーキの強化に着手したわけです。
※命にかかわりますのでプロに任せることをお勧めします。

 
◆フロント・ブレーキ強化方法の検討◆
ブレーキ強化の初歩としてはブレーキパッドの換装って事になりますけど、この際だからキャリパー自体も強化したい所です。
BALIUSシリーズはTOKICOの片押し2ポッド。
ブレーキ強化の定番と言えば「brembo4ポッドキャリパー」、アクティブのキャリパーサポートで取り付けて、ブレーキマスターは横型14Φかラジアル17Φに換装ってパターン。
でもbremboさんはオークションでも楽々と数諭吉さんになる感じで手が出ませんよもちろん(T.T)
次に考えたのが「HONDA NSR250R(MC18〜28)、VFR400R(NC30)のキャリパーの流用。
bremboより径は小さいですがこちらも4ポッド。N-プロジェクトのキャリパーサポートでBALIUSに取り付けられます。こちらの方がかなり安く上がりそうです。(サポートはMC18/21/NC30用、MC28用の2種類あります)
 
◆NSR250R(MC21)用キャリパーの入手◆
F換装1NSR250Rも生産終了してだいぶ立っていますから、新品部品も入手しづらいとは思いますが、オークションサイトをチェックすると、結構出品されております。
中古品なんで、あんまり具合が良く無さそうな物も多いですが、中にはキレイな状態な物もありますね。
僕も早速、手頃な金額で程度が良さそうな物を落札いたしました
外観上でしか確認できなかったのですが、届いてみれば非常に状態が良い。
一番問題になるピストンの固着もありませんでしたので、これを使ってブレーキを強化します。
 
◆キャリパーのメンテナンス◆
F換装2キャリパー自体の状態は非常に良かったのですが、パッドピンが固着しているという予想外のトラブルで実際のメンテナンスにかかるまで1週間かかってしまいました。(ラスペネ+インパクトドライバーで対処)
さあキャリパーを使える状態まで持ってゆきましょう!
F換装3メンテナンスを行うついでに今回はデイトナ・ステンレスパッドピンと右のゴールデンパッドも用意。
それと組み付けに便利な工具とケミカルも入手しておきました。
ストレートさんのピストンツール
テコの原理でピストンをガツッっと掴んでくれるんで滑らないし、抜くの簡単。
先部分がもう少し薄いと更に使い易いんですけど、贅沢は言えませんな〜
組み付けの時のモミだしとかでも重宝しそう。
F換装4デイトナさんのブレーキグリスとWAKO'Sさんのスレッドコンパウンド。
自転車用のグリスは耐熱温度が低めなんで、バイク用には使えなさそう。
しょうがないので、新たに購入しました。
スレッドコンパウンドはネジ類の焼き付き・カジリ対策ですね。
F換装5そのまま組み上げようと思ってたんですけど、折角ここまでやったんで、オイルシール、ダストシールも新品にしちゃえ〜って事でオークションで安価落札ておきました、
という事で、古いシールをピンツールで抜いて確認。
元のオーナーさんがやったのか、前回組み付け時のグリスがキレイな状態で残ってます。おかげで溝内は超キレイな状態。ブレーキダストの侵入とかもほぼ皆無で、パーツクリーナーで拭き上げるだけで、ピッカピカになりました。メンテは重要ですね。
F換装6シールに薄くブレーキグリスを塗ってハメハメ、ピストンに薄くグリス塗ってスルッと挿入。
アッと言う間に終わり。
F換装7パッドスプリング、ゴールデンパッド、ステンレスパッドピンを組み込み。
総作業時間は45分程度、こんなんで良いのか?って感じっす(笑
パッドスプリングはさび止めにグリスを薄く塗り込みました。
ゴールデンパッドは鳴き止めに、金工ヤスリでパッド面の面取り(角落とし)を行った後、裏面にブレーキグリスを薄く塗って組み付けてます。
F換装8ステンレスパッドピンのピン部分にはブレーキグリス、ネジ部にはスレッドコンパウンドをたっぷり(少しでも大丈夫ですけど)塗ってから組み付け。
全部収まった後、バンジョー穴を塞いでブリーダーボルトからエアを吹き込んで(自転車用の空気入れで)みた所〜
ピストンが超スムーズにニュルッとでて参りました。
F換装9これでキャリパーのメンテナンスは終了。
本格的にメンテナンスするにはキャリーパーを割る必要がありますが、今回の物はそこまでは必要なさそうです。
 
◆キャリパーの換装◆
F換装10まずはキャリパーサポートを取り付けておきます。(その方が、この後の作業がやりやすくなります)
っても2本のボルトでとめるだけなんすけどね(笑
でも、N-プロさんの取説って超簡素。
1.元のキャリパー外して、そのボルトでキャリパーサポート付けてね〜
2.付属のボルトでキャリパーを取り付けてね〜あ〜スペーサー間に入れて〜
3.ブレーキホースつないでエア抜きしてね〜
って感じ(笑
ちなみにボルトの締め付けトルクとかも全然書いてません(^-^;
取れたら困るんで力イッパイ絞めましたけど。(もちろんスレッドコンパウンド塗りました
今回はキャリパー換装に併せて、ブレーキホースもステンレスメッシュにしてみます。後ろに映ってるACパフォーマンスラインです。
他のブランドさんと比べると超安いんですけど、大丈夫ですよね?
バンジョーはステンレスのが良かったんですけど、アルミとの価格差ほどの差は無いのかなって気がするんで、安いアルミにしときました。
F換装11まずは純正TOKICOさんの取り外しを行います。
フルードがこぼれないようにマスターとホースに入っている分のフルードをヌキヌキ
普通にシリコンホースをブリーダーボルトにつないでブレーキニギニギするだけ
フルードが出なくなったら終了っす。キャリパーを取り外します。
F換装12(この時はマスターも換装したんですけど、吐出量が会わなかったんでマスターは純正にもどしました)
製造から5年も頑張ってくれたTOKICOさん
ご苦労様でした。後日綺麗にしてストック部品へ〜
F換装13NEW(って程じゃないけど)キャリパーを取り付けて、メッシュホースを取り付け、仮絞めしてあった各ボルトを本絞めします。
なんか付属バンジョーの角度とホースの取り回しが納得いかないのでストレートタイプのボルトに変えました(後日)。
F換装14新パーツの取付が完了したらブレーキフルードを投入してエア抜きを行います。
エア抜きグッズはストレートさんのワンウエイバルブ付きボトルを用意。
まあ、要らないとは思うんですけど、カタチから(笑
F換装15マスターへのフルード供給は洗浄瓶を使いました。これなら溢して慌てる事はないですね。
とりあえずこのセットで「ブレーキレバーニギニギ→ブリーダーボルト開け」ってエア抜きの基本を実行したんですけど全然フルードが落ちてこない・・・
しょうがないんでMTBのMAGURAさんで使ってた注射器で有る程度の所まで吸い出しました。
その後、少し当たりが出始めた所からニギニギ大会を実行。
エア抜きは無事完了いたしました。(後日、もう一度エア抜きをして万全を期します)
F換装16マスター周りとキャリパー周りに水かけて、フルードが浸食しないようにして作業完了。
近所を回って不具合無い確認。これ凄い効き!
指1本でスピードコントロールできるし、2本指で握ればロック寸前まで簡単に行けます。
ブレーキパッドの当たりが出たらまたイメージ変わるでしょうが、こりゃアオちゃん戦力大幅アップだな。
今回はキャリパー、ホースの同時換装なんで、どれが一番効果有ったのかは分かりませんけどね(笑
 
◆ついでにリアブレーキも強化◆
BALIUSシリーズのリアブレーキはほとんど効いていない感じなんですけど、一応、強化しておこうと思います。
(僕はフロント依存なんであんまり気にしてないけどね)
R換装1フロントブレーキ換装の時に使ったのと同じ組み合わせ、ACパフォーマンスラインさんのメッシュホース&デイトナさんのゴールデンパッド。
メッシュホースの隣に写ってるBF4のブレーキフルードはセール品らしくってホースに付いてきました。緑色のフルードって珍しいっすな。
R換装2まずはリアブレーキのフルードポッドが隠れているサイドカウルを取り外し。
丸印のプラスネジを取り外すだけで、後ははめ込みになってるんで、簡単に取り外せます。
R換装3今回はラインごとの交換になるので、フルードを全部抜いていきます。
エア抜きに注射器付きのホースを取り付けて吸い出します。その際フルードポットの蓋は取っておいて、ペダルをポンプするとあっと言う間に抜き取り完了。
R換装4この後の段取りを考えて、今回はマスター側のバンジョーボルトを抜きます。
これで純正ラインを抜く事ができますが、垂れるフルードに注意っすね
R換装5次は先にメッシュホースを取り付けておきます。
メッシュホースの先を上に持ち上げておけば、フルードの垂れも防げるので、この状態でマスター周りに水をかけておきました。
R換装6ここまで来たらリアブレーキを取り外して(意外と低トルクで付いてますね)ラインごと引き抜いてきます。
この状態が一番丸洗いしやすいな〜と思ってこの段取りにしたんですけど、ブレーキ本体はほとんど汚れてませんでした。この辺りは納車時にクリーニングしてくれてたのかな?
とりあえずシリコングリスを吹き直してからゴールデンパッドを取り付けて(面取りとパッド裏グリスアップしてから)
R換装5持ち上げてあったメッシュホースをバンジョーボルトで取付ました。
ここって超狭いんで締め込み辛いっすな、規定トルクになってるかチト不安・・
これで全部定位置に収まったんで、要らない工具はお片付け
R換装8いつものエア抜きセットを用意いたしました。
R換装9手でペダルをポンプして〜ブリーダーボルトをチョイ開け
この作業を10回くらい繰り返せば割と簡単にエア抜きできますね〜
R換装10ただし要注意なのがフルードの注入。
フルードポットがフロントと比べると小さめなんで、割とこまめに追加注入しとかないと、せっかく抜けたのにまたエアかんじゃいます。
やってしまった僕が言うのもなんですが(;^_^A アセアセ・・・
またがってペダル踏んでみましたけど、かなりカッチリした感触がグーっすな!
当たりがでるまでは確実な事は言えませんけど、中々良いような予感。
メッシュホースは見た目カスタムって言う方は多いですけど、アオちゃん(BALIUS2)に関しては、かなり有効なカスタムだと僕は思います。なんせ、エンジン性能の割にブレーキは弱いっすからね〜