さて、フロントブレーキに関しては既にNSR250R
MC21用のキャリパーに変更して、対向4ポッド化してあるのでございますが〜 |
◆キャリパー再生編◆ |
NISSINキャリパーと言っても色々ございます。 この写真(NETで拾った)に写ってるのがMC28用のキャリパー、HORNETとかにも採用された中期型の4ポッドキャリパーっすね。 こいつは基本的にMC21用のキャリパーと同等性能なんで、換装する意味はあんまりないかな〜? まあ、新しい目のが出てきやすいってメリットはありますから、純正TOKIKOからの換装はアリだと思います。 |
MC21用キャリパーからの換装を目指すならこっちの現行型4ポッドの方が良さげ。 見た目はだいぶ違いますけど、取り付け部の仕様は上のと同じなので、Nプロジェクト製のMC28キャリパー用サポートが流用できます。 でも、気を付けないといけないポイントがあるのです。 それはピストン径の違い。 モデルによって大幅に違うので気をつけないとダメっすな。 キャリパーに合わせてブレーキマスターも交換しないと行けないので、その辺は要注意っす。 |
と言う事で、NISSIN4ポッドキャリパーにおけるピストン径の組合わせをまとめておきますか〜 ●φ34mm+φ32mm ピストン面積:1711.300mm2 ←CBR600F4とか ●φ34mm+φ30mm ピストン面積:1613.960mm2 ←CBR929RRとか ●φ32mm+φ30mm ピストン面積:1510.340mm2 ←CBR954RRとか ●φ30mm+φ30mm ピストン面積:1413.000mm2 ←CB1300SFとか ●φ30mm+φ25mm ピストン面積:1197.125mm2 ←現状NSR250R用(MC18/21/28共)、HORNETとか ※年式なんかによっても違ったりします。30+25は新旧2種類ありますね。 色々あるでしょ〜 一番大きなφ34mm+φ32mmはbremboキャスティングと同じ径になってますね、 みんなHONDA系のバイクに採用されてる物なので、オークションとかでの入手も割と楽。ただ、オークションだと××用って書いてあるだけの場合が多いから要調査になりますね。 中にはアルミピストンを採用した軽量レーシングモデルとかも合って高値で取引されてたりもします。 既にMC21用を使用している身としては、性能アップを目指して、ピストン大径化させたいところ。車種を限定して網を張っておりました(笑 勿論、値段が安くて程度が良いってのが基準ですけどね〜 っと、安物買いの銭失い、この後下準備にエライ苦労いたしました。皆さんは高くても程度の良いモノを買いましょう! |
目に飛び込んできたのがこのキャリパー。 CBR954RR用と言う事でφ32mm+φ30mmの組み合わせだと思われるのですが、この容姿。 青キャリパーって・・・ このタイプの青アルマイトキャリパーってアルミピストンの軽量高級モデルのはず・・・なぜか入札価格が激安(書けないくらい まあ、パチ物だろうと半信半疑で落札〜 手元に届いて確認したところ、やっぱパチ物でした(笑 普通の金色キャリパーを塗装した物。 でも、性能的にはCBR954用ですから、問題ございません。 色々メンテナンスして使う事にしましょう。 ※ここから迷走がスタートするのでした・・・ |
ピストンはそれほど痛んでなかったんだけど、それでも左右8個のピストン中、2個はひどい傷が付いてた。 そのまま使うのも怖いので、キャリパーを割ってオーバーホールする事に決定! キャリパーの締結ボルトにはトルクス(星形)ボルトが使われてますから、専用のビットが必要になりますな。 左はE型トルクスレンチソケットE12で旧型(NSR250R・MC21)用の星形ボルト用、右はT型トルクスビットソケットT45で新型(CBR954RR用)の締結ボルト用っすね〜 って普段使いでは無いソケット買うのって、なんかシャクだな(笑 |
固着してたらイヤだなと思ったけど、割合スムーズに割れましたよ。専用工具様々ですね。 ご覧の通り、締結部とピストン周りを残して、青色塗装してある模様。 溶剤使って調べたけど、焼き付け塗装とかでは無かったっす。 キャリパーの動きには特に問題無さそうな処理ではありますが、不要な塗装処理なんかは出来るだけ無くしたいっすわな〜 |
と言うことで、MC.Painterさんの強力塗装はがし剤登場。 これで剥がれなきゃ、そのままにした方が良いのでしょうね 早速、青キャリパー君に塗り塗りしたところ〜 数分で塗装面にしわが寄って、剥がれてまいりました・・・ やっぱ全剥がししないとダメだわ・・・ まあ、そんな塗装なんで、たぶん素人塗装だろうと 剥がしたら元の金色キャリパー一丁上がり〜 ってなる予定だったんですけどね・・・ |
モノの見事にアルミ鋳肌が出てきましたとさ・・ という事は、前の持ち主さんは、サンドブラストかなんかでアルマイトを剥がしてから塗装したって事ですな。 という事はプロの仕事なのか?なぜに剥がれるような塗料を選んだ?フルードで浸食されても良いのか? 謎が深まるキャリパーではございますが〜 これは困りましたね、アルミ鋳肌のままじゃ、すぐに腐食してしまいますから、 なんとか表面保護する事を考えねば・・・ でも再アルマイトも、家庭用アルマイトキットも結構なお値段になるのよね、落札金額が格安だったからお金かけたくないな〜 |
アルマイトはあきらめて黒染めする事にしました。 これはトイガンマニアなら知っているでしょう、バーチウッドのアルミニウムブラックという黒染め剤。 塗装とかじゃなく、アルミやダイキャストの表面に酸化皮膜(黒錆)を造って保護するタイプの薬剤。 アルマイトと比べたら強度は弱いですけど、腐食防止くらいにはなるかな?わざと錆させる感じなんですけどね この薬、劇薬だそうです。キャップはチャイルドロック式ですね、取り扱いには要注意! 左のビンは初期処理用に造った50%溶液。こんな薄青色の溶液なんすな〜 |
この薬剤を使用する場合の重要な前処理、 処理する対象を完全に脱脂しちゃってください。 じゃないと処理ムラが出るばかりか、水溶性の薬剤が弾かれちゃいます。 管理人は石けんでゴシゴシ洗った後に、パーツクリーナーを大量に吹きかけて脱脂しております。 このタイミングでシール類は全滅ですけど、シール溝保護のため、付けたままにしておきました。 |
後は一生懸命薬剤を塗布していくだけですね〜 っても、化学反応するのにしばらくかかりますから、待ち時間も結構長いですな〜 あ〜薬剤自体の臭いは特に無いんですけど、反応してる時の臭いが結構ありますから、手袋して処理する事をお勧めしますね しばらく金属臭い感じがとれないですよ〜 普通の使い方では処理後の色味によって反応時間を調整したりするんですけど、今回は真っ黒を目指して徹底的に反応させる予定ですね〜 (完全な真っ黒にはならないですよ、アルミの黒錆色ですね) |
全面的に反応が同じくらいになったところで終了〜 上の写真みたいに薄ぼんやりした処理になって、その後粉っぽくなるんで、それを拭き取る感じで更に薬剤塗布。 数回繰り返して行くと、こんな感じに真っ黒になりますね でもアルマイト面とかは反応しないんで大丈夫。シリンダーが黒くなることはありませんね。 あとは反応を安定させるために、しばし放置です。 この状態でも臭いんで、さわらないように注意! |
反応もだいたい落ち着いて洗剤で薬剤を洗い落としたのがこちら。 臭いも無くなってますんで手で触れます。 なんか良い感じに仕上がりましたね〜 このタイプの黒キャリパーって無いはずだから、なんか新鮮(笑 表面強度的にはたいしたこと無いので、堅いモノで擦ったりしたら剥がれちゃいますけど、まあ、問題ないでしょう。 この後、錆面の保護のため、オイルを塗っておきますかね〜 オイルがしみこむと、また黒っぽさがましてきます。 |
ここまででキャリパー本体を使うメドは立ってるんですけど、各シール類は全滅だし、締結ボルトやパッドピンの状態もイマイチ悪い感じ。部品交換しないと、そのままでは使えないと判断いたしました〜(泣 シール類を手配するにはHONDA純正部品扱いなんで、部品番号が必要なんだけど、勿論パーツリストなんか持っておりません。 行きつけのお店はKAWASAKI系、HONDA系部品を調べて貰うのもなんなんで、Netをウロウロ。 なんとかCBR954RR用キャリパーのパーツリストをゲット!、諸々含めて発注いたしました〜 |
まずはHONDA純正部品たち。 シールセット ピストン(大) 06451-MCJ-751 シールセット ピストン(小) 06451-MCZ-006 シール ジョイント 45103-MR7-006 スプリング パッド 45106-MCJ-006 当初、パッドスプリング(リテーナー)は抵抗になるだけだから要らないよって意見に従って買わないつもりだったんですけどね 見積取ったら安かったからついでに頼んじゃった。 |
でもって、社外品部品たち。 DAYTONA ゴールデンパッド 68290 N PROJECT キャリパーサポート 15104 N PROJECT ステンレスブレーキパッドピンF 10206 KOHKEN SUSテーパーボルトM8/P1.25/35 KOK-1019T KOHKEN SUSテーパーボルトM8/P1.25/40 KOK-1016T 締結用ボルトは64チタンのモノにしようかとも思ったんですけど、流石にそこまでは要らないかな〜って。本体よりボルトの方が高くなってしまう(爆 鉄やチタンと比べると強度が低いんで、ちょっと悩んだんですけどSUS製にしておきました。折れるかな? |
と言うことで諸々組み付けて〜 NISSIN黒錆キャリパー完成! シール類とピストンの組み付けは、痛めない様に換装ギリギリにやるんでまだですけどね ちょこっとパッドが飛び出してるけど良いのかな? まあいいか(笑 さあキャリパーの準備は整いました、続いてブレーキマスターっすな〜 |
◆マスター再生編◆ |
キャリパーのピストン径がだいぶ大きくなりますんで、必然的にブレーキマスターも換装する事になりますね〜 今現在は純正1/2(12.7mm)のマスターが付いてるんですけど 上で書いた様にφ30mm+φ25mmからφ32mm+φ30mmへの変更になるんで、ピストン面積的には約1.26倍(片側計算)、結構なアップ量なので、マスター側の押し出し量もそれなりにアップさせる必要がありますね〜 こういう計算で合っているかは分かりませんけど ●φ30mm+φ25mm ピストン面積:1197.125mm2 ÷ マスター12.7 ピストン面積:126.613mm2 = 9.419 ●φ32mm+φ30mm ピストン面積:1510.340mm2 ÷ マスター12.7 ピストン面積:126.613mm2 = 11.888 これじゃレバーストロークが大きくなっちゃうんで、マスターサイズアップ ●φ32mm+φ30mm ピストン面積:1510.340mm2 ÷ マスター14.0 ピストン面積:153.860mm2 = 9.783 この辺が良い感じになるのかな? 横型φ14mmって事はラジアルφ17mmも適合しているので、換装候補はこの2種類になりますね、bremboやBERINGERは値段が高いので却下!(笑 ラジポンのリニアなタッチも試してみたい気がするんですけど、手持ちでお蔵入りしているφ14mmがありましたね〜 |
これこれ、MC21キャリパーを落札した時に同時に入手してあったやつ。 もちろん中古なんですけど、PMC製の直付アルミカップが付いた状態で手に入れてました。 MC21用キャリパーで使ってみたら、レバーストロークはほとんど無いし、ピストン部からフルード漏れてきてたんで、そのままお蔵入りさせてました。 これを使うとなると、必然的にオーバーホール必須って事になりますな〜 リペアキットとか色々手配しますかね・・・ |
ということでリペア関連部品をお取り寄せ。 ピストンリペアキット、タンクコネクタキット、タンクステー、リザーブタンクセットの4つ。 アルミリザーブタンクは格好良いし、容量も多くて良いんですけど、フルード状態の確認は蓋を開けないとダメ。 イマイチ使い勝手も良くないんで、純正の樹脂正タンクに交換です。必然的にコネクタも必要になりました。 |
まずは分解作業からっすな。 マスターリペアではスナップリングプライヤーが必須になりますね。管理人は自転車のメンテナンス用に持ってたんでOK。 アルミタンクはスナップリングで固定されているだけなんで、早速取り外し〜 写真の部分は問題無かったんですけど、この下に付いてる台座部分の取り外しは苦労いたしました・・ こういう汎用プライヤーじゃなくて先細のの方が使いやすそうですわ。 |
結構時間かかりましたけど、外れましたよ〜 結構な重量があるタンクをパッキンとスナップリングだけで支えるのは無理あるかもですね〜 格好良いんですけどね(笑 今回は樹脂タンクに交換なんで、お蔵入りっす。 |
続いてピストン周りっすね。 ピストンもスナップリングで止まってるだけ。ブーツを外すとピストンの基部が見えます。 ん〜キチャナイ・・・ 前回MC21キャリパーで取り付けた時は、この辺りからフルード漏れてたんだと思うんですよね〜 ここも先細のスナップリングプライヤーの方が絶対的に作業しやすいっす。 先が太いプライヤーだと入らないかも・・・ |
取り外したピストンも一応確認しておきましょうね〜 ピストン自体は特に問題なさそうですけど、ピストンカップとスプリングはヘタってますね、 これじゃ漏れてもしょうが無いかな〜 ブーツもすっかり劣化してへろへろな感じになってます。 勿論、全交換です。 |
シリンダー内には煮詰まった様なフルード滓が残ってましたけど、パーツクリーナーでとれました。 シリンダー内壁は予想以上に綺麗でしたわ 先端部に若干の腐食がありますけど、ピストンが動く部分については問題無そう。 リペア作業続行っす! |
タンクコネクタ基部も意外と綺麗。 こちらも若干腐食が見られますけど、問題無いレベルですね。 パッキンが当たる部分は綺麗なんでここからフルードが漏れる事はなさそうだな〜 |
さあ、リペアパーツの組み付け行ってみましょうかね〜 まずはピストンっすね あれっ?ピストンカップが取り付け済みだわ カップ取り付けって結構苦労するって聞いてたから拍子抜け ホッとした気持ちもありますけどね(笑 |
メタルラバー使って摩擦を押さえた状態にしてピストン挿入。 スナップリングで固定するだけですけど、結構コツがいりますな プライヤーで圧縮しておいてマイナスドライバーで押し込んだら、なんとか収まりました。 シリンダーには傷つけたくないから、結構気を遣います。 |
ピストン収まったらシリコングリスを塗ったブーツをはめ込んでピストンリペア完了。 古いブーツはヘロヘロになってたんで、新品はめるとすっきりしますね〜 専用工具とか無いんでマイナスドライバーを押し込みました。 |
どんどん行きましょう! 今度はリザーブタンクコネクタの取り付けです。 この部品で樹脂製だったんですね、てっきり金属製だと思っておりました。 構造的にははめ込んでスナップリングで押さえるだけ。意外とシンプルっすね。 |
ここもメタルラバー吹いてからシールパッキンをはめ込んでますけど、きっちきちなんでピタッと収まる感じではないっすな。 ここにコネクタパーツを差し込んで、スナップリングで固定。 上からゴム製のカバーをはめ込んで完了っすな〜 写真取り忘れましたけどね(笑 |
という事でφ14mm横型ブレーキマスターのリペア完成! レバーは予備の新品が有ったんで取り付けてみました。 でも実際に換装する時は、今使ってる方のレバーに入れ替えると思います。 新品はもったいないからね(笑 ブレーキレバーだけはこのNISSIN製と今付いてるTOKIKO製が共通なんで、ちょっと助かりますね〜 管理人は人差し指と中指の二本がけブレーキなんで、ショートレバーも良いかな〜 |
さあ、キャリパーもマスターも準備完了いたしましたので〜 その他の必要部材を揃えますかね〜 前回NSR250R MC21用のキャリパーを付けた時はBALIUS2用のセットを使ったんで、ホースが長すぎてチョイ余り気味だったんですけど、今回はちゃんと長さを測りました。 アオちゃん(BALIUS2)はちょこっとだけ低いハンドル付けてるし、キャリパーのバンジョーボルトが少し高めなんで635mmを選んでみました。 バンジョー関係は目立たないように黒、アダプターは45度。ホースはACパフォーマンスラインの黒・金ナットっす。 (実際の取り付け時にはキャリパー側アダプタは30度を使いました) |
さあ、これで全部そろいました〜 でも、ここからが肝心!失敗したら命を失うので用意注意! 自信が無い方、手先が絶望的に不器用な方、機材を揃える気が無い方はプロに任せましょうね〜 自分の命だけじゃなく、周りにも迷惑かけるからね〜 |
まずはホントに新し(くもな)いキャリパーは使えるのかどうかの検証ですな。 パッドやらスプリングやらでんぶ外して仮組み お〜一応センター出てるみたいっすな。 目視レベルですけどね。 |
続いてパッドの当たり面確認っすな〜 あんまりズレてたらディスクと上手く当たらないですからね 外側ラインは〜 ちょこっとパッドがはみ出しますな・・・ まあ、ここは前回のキャリパーでもはみ出てたんですけどね〜 ゴールデンパッドは外側寄りなのかな? パッドの面取りを少々大きめに取ってあるんで、まあ大丈夫でしょう。 はみ出た部分が残ったら削りますけどね〜 |
内側ラインも確認。 こっちは大丈夫そうですね〜 ディスクの摩擦面に面一っぽい感じに収まりそう。 少しだけ外寄りなんかな? どこにも干渉しなさそうだしOKっすな〜 |
確認OKって事で本組み〜 サポートのボルト締め付けトルクは指定無いですけど、まあギッチリ締め込みっすな〜 外れちゃ洒落にならないですからね 勿論、ねじ切っちゃダメですわな(笑 っと、ここで少々計算違い キャリパー取り付け位置はもう少し上だと思ってたんで、45度のアダプターを買ったんですけど、使えなかった・・・ マスター側で使ってた30度の青を付けときました。ここは目立たないから良いか・・・ |
マスターも換装〜 まだ位置決めしてないんで、仮組みっす。 なんかミラーステーが高いんで、ちょっと不格好かな? 今現在アップアダプタ付いてるから、外そうかな〜 って、これ付けてて気がついたんですけど、手配したリザーブカップ 小型の油圧クラッチ用だった・・・ まあ、ハンドル回りがゴチャ付かなくて良いかな(笑 容量少ないからエア抜きが・・・ |
お〜 以前は赤いバンジョーボルトに青いアダプターだったんで、全部黒くなると、結構シックな感じっすな〜 メッシュにしてます!って目立たせないためには、こんな感じが一番良いですな〜 |
さあ、どんどん行きましょう。 エア抜きってかフルード投入作業っすね。 この作業するときは、必ずこの前準備をいたします。 フルードの飛び散り対策でタンク上に水に濡らした雑巾を〜 これで塗装浸食は防げますね 完璧に防げる訳ではないですけど、これで一安心。 |
いつものエア抜きセットを取り付けてフルード投入開始〜 っても、今回はキャリパーもマスターも完全オーバーホール明けなんでフルード無し状態。 中々フルードが落ちてこなくて困りましたわ(^_^; それでもポンプ負圧+レバーニギニギを繰り返すこと十数分。 なんとか手応えも出てきまして、あとは通常のエア抜き作業を延々と・・・ 結構時間かかったな〜 あとは数日後にもう一回エア抜きすれば完璧っすかね〜 |
ということでアオちゃん(BALIUS2)ver.ニュー(でもない)キャリパー完成! お〜やっぱりキャリパー黒染めして良かったわ! 全然違和感無いっすもんね〜 金キャリパーだとカナリ目立っちゃいそうですもんね。 という事で、フロントブレーキキャリーパーの換装はこれが最終版かな? bremboに変える事はないでしょうから、たぶんね マスターはラジアルポンプを一度試してみたいところっす〜 |
今回はキャリパー&マスターオーバーホール、キャリパー黒染めってオマケ付きだったんで、かなりの手間と時間と労力がかかってますけどね〜 ブレーキ強化って意味では良いんですけど、ホントは新品パーツを使うのが理想ですね〜 新品なら自分の手際を心配する必要無いっすからな(爆 まだパッドの当たりが出てませんから、なんとも言えませんけど、プラシーボ的には(笑)効きそうな予感ですね〜 |
という事で、完成翌日、距離は短いですがテスト走行に行ってまいりました〜 走り出しはパッドが全然当たり出て無くて全くブレーキ効かず・・・マジビビったよ・・・ まあ数回のハードブレーキで、パッド表面の保護材が剥がれたのか、ちゃんと効くようにはなりましたけどね(;^_^A 勿論、効かないブレーキでの高速走行は恐ろしいので、全部下道。ストップアンドゴーなR357でのテストっす。 ファーストインプレッションは! 「激効き!」 ではないですな(爆 まあ、基本設計が違う訳ではないので、劇的変化は生まれないのは承知の上の換装だったんで、特にガックリって感じでも無かったですね〜 ただ、NSR250R MC21キャリパー+純正TOKICOマスターと比べると、若干、フィーリング差がありますね まず、ブレーキタッチが堅くなった。これはマスターを変えた効果なのかもしれませんけど、ガッチリした感じ。 低速域ではそれほどの差は感じなかったですけど、高速域ではコントロール性が向上した感じがしますね。握りはじめから確実に減速してる雰囲気。 100km弱しか走ってませんから、パッドとディスクの当たりは完全には出てませんけど、本来の性能が出始めたら、結構良い感じになるかもしれませんね〜 今回の換装で TOKICO 方押し2ポッド → NISSIN 対向4ポッド(30+25) → NISSIN 対向4ポッド(32+30)という換装になったわけですが、基本的なブレーキ性能の向上ってのは正直なところ無いと思いますね〜 でも、ブレーキに関しては大幅な性能向上よりもコントロールしやすさってのが重要な気がしますな〜 バリオス2の速度域(最高速度160km/h程度)なら、この辺が良い線なのかな?、後はラジアルポンプのマスターに換装すればレバーを握るフィーリングは少しは改善する可能性はありますけどね〜 NISSIN 対向4ポッド(32+30) + 横型φ14mmでもカナリレバータッチは堅い感じだから、ラジアルφ17mmが適合するかはやってみないと分かんないっす。 bremboφ16mmとか試せると良いんですけど、予算が・・・(笑 あ〜FRANDOφ15mmって手もあるかな〜アレならまだ手が出るお値段っすな・・・ってまだやるのか!(爆 |
一週間後、東京も梅雨入りしちゃって、シトシト雨が降り続いております。 青空ガレージにおかれたアオちゃん(BALIUS2)のカバーをめくってキャリパーを見てみると・・・・・ 白錆が浮き始めてた・・・ やっぱり「常温黒染め」+「オイル仕上げ」だけでは防錆効果は低いようですな〜 もちろんアウトドアでの使用が前提のバイクでは、これじゃ困りますね なんか防錆剤の投入を検討しなきゃな〜 キャリパーボディだけ買っちゃうって手もあるな〜(笑 |
ウダウダ言ってても始まらないので、これ以上錆が進行しない手段を検討。 ●ラスペネやKURE CRC6-66等、更に強力なオイルを使う。 ●気化防錆スプレー等のケミカルを使う。 ●錆びないように酸化防止の塗装を行う。 この3パターンが手軽かな〜? 黒錆落として再アルマイトってのは虚しすぎるので却下(笑 |
もうこうなったら破れかぶれ(笑 錆止め塗装では定番の「POR15」でオーバーコートすることに決定! この塗料が作る皮膜は酸素すら通さなくなるので、錆の進行を止めるにはもってこい。 しかも錆びの上からの塗装でも効果を発揮するってすご技。 原液は粘度が高すぎるので、黒錆に染みこむように60%程度に希釈した物を使います〜 こいつの塗装に使った筆は基本的に使い捨てっす〜 |
ホント、エア抜きも完璧に完了してたキャリパーを外して割るのって虚しい作業ですわ・・・ でも割らずに塗ったら、強力に張り付いて分解できなくなっちゃいますからね〜 諦めました・・・ 折角、マット調で好みの感じだったんだけど、光沢ありになっちゃいましたな〜 POR15はしばらくの間ペタペタ状態ですけど、数時間後に急に硬化が始まって、後はゆっくり固まってゆきます |
表面が触れる状態になったんで、ハンガーから外して、完全乾燥するまでしばらく放置っす〜 しっかし、このキャリパー、塗装はがし→黒染め→POR15塗装って、ものすごい手間かかりました・・・ 高価でも良いから、もっと程度の良いのを落札しておけば良かったって今更の後悔・・・ まあ、あの青いままの状態で使うのは、格好悪すぎですからしょうがないんですけどね〜(^_^; |
と言うことで「黒染めキャリパーver.光沢あり」完成! 手を焼かせてくれるキャリパーっすな〜 ここまでやれば問題解決っしょ〜 なんか雰囲気的にはbremboカラーメッキみたいな感じになっちゃいましたけどね(^_^; これはこれでアリかと(笑 前回の換装作業で手持ちのフルード使い切ったんで、写真後ろのアクティブさんのを使おうかと メッシュホース買った時のオマケで2年落ちだけど、封切ってないから大丈夫だよね? |