ハングオンレーサーにとってサイドバーは非常に重要なパーツとなります。
純正の番線サイドバーではパワーアップしたマシンには対応できず、あっという間に削れてしまます。
かといって、摩擦耐性が高い素材に変更した場合は路面に引っかかり過ぎたり、車体への衝撃が大きかったり・・・
皆さん試行錯誤されておりますが、管理人もカナリ苦労しておりました。
 
試作品 樹脂製サイドバー
まず考えたのは他のRCバイクからのパーツ転用。
ZH-Racing製RCバイクにはナイロンロッドを差し込むタイプのサイドバーが使われておりました。
しかも台座部分はボルトオン式。流用しない手はありません。
サイドバーこんな感じでカウルにボルトオンします。
 
当初はZH純正のロッドを長さ調整をしながら使用しておりましたが、結局削れてしまうことには変わりない。
輸入品だけに、手配も時間がかかる可能性があるので、汎用素材への変更を考えました。
受け台座の内径は約4mm、丸棒状の素材ならなんでも使えると睨んで、テフロン丸棒やらジュラコン丸某やら色々と試してみましたが、どれもイマイチ(堅さと摩擦抵抗の少なさの両立は大変・・・
サイドバー行き着いたのはこんな物。
テフロンパイプにピアノ線を仕込んでいます。
 
これなら摩擦抵抗が少なく、適度なしなり、強度を持った状態になります。
大量生産も割と楽に行えるし(テフロンチューブが10m巻きしか手に入らなかったから(爆
サイドバーこんな感じですね〜
摩擦の部分はテフロンチューブ、弾性はピアノ線が受け持つ形なんで、かなりバランスが良いです。
ただ、それでも台座取付分にかかる衝撃は結構大きく、アッパーカウルの寿命は相変わらず短い感じです。
サイドバー少しでもカウルのダメージを和らげる為に、こんなギミックも付けてみました。
後方固定部に差し込む長さを短くして、ピアノ線の弾性を利用したスプリングにしてみました。
パイプはテフロンなので、意外と良く動く。
 
これで多少は良くなってるんですけどね〜根本的解決にはならなかった・・
 
決定版! 補助輪式サイドバー
ロット状サイドバーに限界を感じると共に、カウル壊れたら塗装面倒臭いな〜などと考えておりました(笑
衝撃を最小限に抑えて、しかも旋回性能が上げる事は出来ないだろうか!?
そんな時に目に止まったのは、某ブログを運営されている方が作った補助輪式サイドバー!
パクらさせていただきました!(校長さんトビさんごめんなさいm(_ _)m
補助輪ただ、丸パクリするのも申し訳ないですし、そんな技術は持っておりません(笑
と言うことで、アレンジしつつ、手軽に入手できるパーツで作成。
 
素材はRCカー屋さんではなく、空物RC屋さんにて調達。
●ピアノ線 2.0mm
●尾輪用スポンジタイヤ 25mm テトラ製
●ホイールストッパー 2.0mm用 OK模型製
●アジャストストッパー Lサイズ テトラ製
 
ピアノ線の線径は1.5mmの物も試しましたが、弱すぎるので2.0mmに落ち着きました。
※写真は1.5mmでの試作品です。タイヤも20mmですね。
補助輪ピアノ線の曲げ角度など、色々とテストしてみてこの位置・角度に決定。
 
ピアノ線はアジャストストッパーで固定されているだけなので、カウルに開ける穴を縦長穴にしておけば、角度の微調整も可能。
補助輪倒し込んだ時にタイヤが路面にしっかり当たる角度が丁度良いですね。
 
車輪の向きを旋回する方向にベントさせておくと、旋回性がアップします。
逆に、タイヤの角度が適切でないとアンダーステアになったりしますから、微調整が必要です。
 
思った通りに走らせる為には、試作を繰り返すしかありませんな〜

補助輪車体が倒れると、ピアノ線自体の弾性とスポンジタイヤで衝撃を吸収してくれるので、カウルなど車体に対するダメージは最小限。

車RC用パーツと比べて安価な空物汎用パーツを利用する事で、かなり手軽に素材集めが可能でした。
旋回性の向上、ダメージの軽減など、ペンディング事項は全て解決した感じですね。この手の作り物で思い通りの物が出来上がるってのは非常に珍しい事だと思います。ラッキーでしたな。
2輪車ではなく、4輪車になってしまったのは、ここだけのヒミツ(爆
 
補助輪オークションで見つけてポチったんですけど、
大昔のハングオンレーサー用(グランプリレーサー用?)のサードパティ・サイドバーですね〜
フェニックス製?
 
補助輪の原点かもしれませんけど、金属製タイヤじゃ音がうるさそうですね(笑
 
結局使わず、お蔵入りしてます。